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摂食嚥下障害

摂食・嚥下障害とは

「摂食・嚥下」とは、食べ物や飲み物を口に取り込み、咀嚼して胃まで送り込む働きを指し、それが上手くいかない状態を「摂食・嚥下障害」と言います。食べたくても上手く食べられない・飲み込めないという症状にお困りの方は、摂食・嚥下機能が低下しているサインかもしれません。摂食・嚥下障害は、新生児から成人、高齢者まで、あらゆる世代に見受けられ、歯科治療や口腔ケア、入れ歯の調整・作製によって改善したケースが多くあります。

摂食・嚥下障害の主な原因

摂食・嚥下障害の一番多い原因は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害ですが、最近では「加齢に伴う筋力低下」が原因の方が目立ちます。高齢になると足腰の筋肉が衰えるように、食べること・飲み込むことに必要な筋肉量も減少するのです。急速な高齢化が進む今の日本には、摂食・嚥下障害予備軍の方が増え続けており、平成30年度より、摂食・嚥下障害の一歩手前の病態である「口腔機能低下症」が新しい病名として認められ、保険で検査・治療を受けられるようになりました。

当院では、歯科衛生士による予防プログラムなども充実させておりますので、定期的な治療・メインテナンスを通して、お口の老化を予防・改善していきましょう。

摂食・嚥下障害の症状

摂食・嚥下障害の代表的な症状は、「食事中によくむせる」「食事に時間がかかる」「飲み込んだ後も口の中に食べ物が残る」「体重が減った」「発熱を繰り返す」などで、のどに唾液が溜まっていると、食事中でなくても「むせる・咳き込む」といった症状が見られます。進行すると食事が取りづらくなることから、食欲不振や低栄養、脱水症状に陥りやすく、誤嚥性肺炎を引き起こすリスクが高まります。

当院では、「嚥下内視鏡検査」によって、摂食・嚥下障害を正しく診断・評価しておりますので、気になる症状にお悩みの方はご相談ください。

誤嚥性肺炎とは

健康な方であれば、口から入った食べ物は、のどを通って食道から胃に入ります。しかし、口周りの筋力が低下している高齢者の場合、飲み込んだ食べ物・飲み物が気管から肺に入りやすく、口腔内細菌が繁殖して炎症を起こすことで「誤嚥性肺炎」を発症するのです。口以外から栄養・水分を摂取している経管栄養の方などは特に、口腔に細菌が増えやすい状態で、本人の気付かないうちに唾液が肺に侵入し、誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。

肺炎で亡くなる人の大半は75歳以上の高齢者で、そのうち約80%が誤嚥性肺炎と言われています。継続的な口腔ケアによって口の中の細菌の数を減らし、飲み込む機能の維持・向上を目指すことが予防の近道です。

「食べること」を
支えるために、
摂食・
嚥下障害を予防・改善します

  • 当院では、健康な歯で食事をするためのお手伝いにとどまらず、健康なお口から食事を飲み込むまでのお手伝いを担いたいと考えています。摂食・嚥下障害に対しては、口腔外科領域に強みを持つ院長が中心となり、嚥下内視鏡検査(VE:video endoscope)で的確に症状を捉えた上で、一人ひとりの患者様に合わせた治療プランをご提案しています。VEは、鼻の穴から細い内視鏡を入れた状態で、のど汚れ・飲み込みの状態を観察するのですが、検査中の痛みはほとんどなく、持ち運びができるため、訪問診療先でも対応可能です。

    • 嚥下内視鏡検査

    • 鉛筆よりも細いスコープ

    一口に摂食・嚥下障害と言っても、障害の部位・症状はさまざまで、食事形態においても、「何でも細かく刻めばいい」「たくさんトロミをつければいい」という単純なものではありません。

    当院では、歯科医師と歯科衛生士の連携はもちろん、地域で活躍する言語聴覚士、管理栄養士などの専門職にも協力を求め、多職種チームで予防・治療に取り組んでいます。歯科治療や口腔ケアに加えて、食べる動きを回復するための訓練や、食べやすい食事形態の見極め、食事介助の方法なども丁寧に指導しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

摂食・嚥下障害の症例

  • 訓練前の嚥下内視鏡検査で咽頭に多量の唾液の残留を認めました。
    訓練後の検査では唾液の残留が減少しています。

  • 当院では訪問歯科診療を行っています

    当院では、「患者様のお口の健康に最後まで責任を持ちたい」という想いから、高齢になり通院が難しくなった方への「訪問歯科診療」を行っています。

    訪問歯科診療
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